ポータブル電源の比較でよく見るWとWhは、別の意味の数値です。容量のWhが大きくても、機器が求める電力Wを出せなければ使用条件を満たしません。まず「機器を動かせるか」と「何時間使えるか」を分けて考えることが大切です。
Wは、そのとき必要な電力
Wは電力を表す単位です。機器に60Wと書かれていれば、その値がどの運転条件での消費電力なのかを説明書で確認します。最大値なのか、特定の運転モードなのかによって、使用時間の計算への当てはめ方が変わります。
一方、電源側の定格出力は通常運転時の出力条件です。例えば定格300Wの製品を見て、300Wを超える機器も短時間なら必ず使えるとは言えません。メーカーの特別モードや瞬間最大の表記がある場合も、対象機器や条件を確認する必要があります。
Whは、時間を含めた電力量

60Wを一定で4時間使う計算例なら、機器側の電力量は60×4=240Whです。これは機器のモデルを実測した値ではなく、一定負荷を仮定した計算です。電源の容量からそのまま240Whを取り出せるとは限らず、出力への変換や本体動作によるロスも考える必要があります。
| 入力例 | 計算 | 機器側の電力量 |
|---|---|---|
| 10Wを5時間 | 10×5 | 50Wh |
| 60Wを4時間 | 60×4 | 240Wh |
| 100Wを2時間 | 100×2 | 200Wh |
容量300Whと出力300Wは同じ意味ではありません。「300」という数字だけを見て選ばず、必ず単位を確認してください。
複数の機器では二つの合計を出す
それぞれの機器でW×時間を計算し、足したものが機器側の合計Whです。同時に使う機器のWも別に合計します。異なる時間帯に使う場合、すべての機器のWを合計する必要はありませんが、当サイトの計算ツールでは安全側の見方として「すべて同時に使う場合」の合計を表示します。
ただし、この合計にも起動時の増加は自動では加わりません。冷蔵庫のように動いたり止まったりする機器は、平均消費電力と起動条件を別々に確認します。容量と定格出力を見分けられたら、稼働時間の概算方法と計算ツールで用途を数値にしてみてください。

